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文献詳細

雑誌文献

胃と腸33巻4号

1998年03月発行

文献概要

今月の主題 胃癌の診断にX線検査は不要か 序説

胃癌の診断にX線検査は不要か

著者: 八尾恒良1

所属機関: 1福岡大学筑紫病院消化器科

ページ範囲:P.547 - P.549

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 消化管X線検査の衰退が嘆かれはじめて久しい.特にpanendoscopeが出現し,胃X線検査が内視鏡検査に比し効率が悪く,見逃し率が高いとした多賀須ら1),西沢ら2)の報告以後,見つけ出し診断のための胃X線検査の頻度は大幅に低下し,集団検診を除けば造影剤の出荷量の減少も著しいという.

 本号では,X線検査の衰退を“憂う”にとどまらず上部消化管X線検査は“必要か?”という一昔前には怒鳴られるか失笑をかうような主題が組まれることになった.しかし,その真意は,その診断目標もはっきりしないまま混乱を極めている上部消化管検査,特に胃検査法を再検討し,検査の目的と意義を明らかにすることを意図したものであろう.従来の成績に加えて考え方の一端を述べて序説に代えたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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