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重症急性膵炎の新しい診療指針について
著者: 松野正紀1
所属機関: 1東北大学医学部第1外科
ページ範囲:P.679 - P.682
文献購入ページに移動1.はじめに
急性膵炎はアルコールや胆石症などを成因とした膵の急性炎症で,ほとんど死亡することのない“軽症”のものから,死亡率が高い“重症”のものまで多彩な病像を示す.重症急性膵炎では,ショックや臓器障害,感染など様々な病態を認め,その治療に関しても様々な議論がある.“重症急性膵炎”を正確に定義することは難しいが,おおむね,“重要臓器障害や壊死組織に感染を伴う急性膵炎”と定義される.
1996年3月に,厚生省難治性膵疾患調査研究班から「治療指針」1)が示され,引き続いて「重症急性膵炎-診療の手引き」2)が出版された.重症急性膵炎診療の新しい考え方とその概要を紹介したい.
急性膵炎はアルコールや胆石症などを成因とした膵の急性炎症で,ほとんど死亡することのない“軽症”のものから,死亡率が高い“重症”のものまで多彩な病像を示す.重症急性膵炎では,ショックや臓器障害,感染など様々な病態を認め,その治療に関しても様々な議論がある.“重症急性膵炎”を正確に定義することは難しいが,おおむね,“重要臓器障害や壊死組織に感染を伴う急性膵炎”と定義される.
1996年3月に,厚生省難治性膵疾患調査研究班から「治療指針」1)が示され,引き続いて「重症急性膵炎-診療の手引き」2)が出版された.重症急性膵炎診療の新しい考え方とその概要を紹介したい.
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