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文献詳細

雑誌文献

胃と腸33巻5号

1998年04月発行

文献概要

今月の主題 大腸疾患の診断に注腸X線検査は必要か 主題

大腸疾患の診断に注腸X線検査は必要か―私はこう考える

著者: 青柳邦彦1 古賀秀樹1

所属機関: 1九州大学医学部第2内科

ページ範囲:P.783 - P.783

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 従来,大腸疾患の診断には,まず注腸X線検査を行うことが多かった.しかし,この数年で内視鏡検査が機器・挿入法ともに大きく進歩した結果,もっぱら内視鏡検査を行い,注腸X線検査はほとんど必要ないと考える医師が徐々に増えているようである.

 内視鏡検査が好まれる主な理由として,色調変化(出血,発赤)を評価できること,微小病変の拾い上げに有利であること,生検診断が可能であることなどが挙げられる.また,先に内視鏡検査を行うと,X線検査を省く機会が増え,検査件数やコストの面で負担が減るという考えもある.更に,X線検査に不慣れな医師が増えてきていることも,内視鏡検査を優先する理由として見逃せない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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