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文献詳細

雑誌文献

胃と腸33巻5号

1998年04月発行

文献概要

今月の主題 大腸疾患の診断に注腸X線検査は必要か 主題

大腸疾患の診断に注腸X線検査は必要か―私はこう考える

著者: 折居裕1 太田智之1 村上雅則1 斉藤裕輔2 高後裕2

所属機関: 1旭川厚生病院消化器科 2旭川医科大学第3内科

ページ範囲:P.785 - P.785

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 早期大腸癌の見つけ出し診断においては,特に大腸内視鏡検査の普及により微小病変,表面型腫瘍が多数発見されるようになり,注腸X線診断はともすると軽視されてきた感がある.

 われわれは旭川厚生病院消化器科および旭川医科大学第3内科で診断治療した症例を基に,第49回日本内視鏡学会総会のパネルディスカッション「早期大腸癌の深達度診断と内視鏡治療」において,注腸X線検査と内視鏡検査とを早期大腸癌588病変(sm癌136,m癌452)の深達度診断において比較し検討した結果,M~SM1とSM2~3の鑑別診断正診率に関する限りで85.8%対91%と大きな差は認められないと報告した1).また,早期大腸癌を細分類しての深達度診断でも,65.1%対71.5%と注腸X線検査は内視鏡検査に劣ることはなくほぼ同率であるとした2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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