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文献詳細

雑誌文献

胃と腸33巻7号

1998年06月発行

文献概要

今月の症例

胃底腺領域にみられた未分化型Ⅱc癌の1例

著者: 太田智之1 折居裕1 村上雅則1 里悌子2

所属機関: 1旭川厚生病院消化器科 2旭川厚生病院病理

ページ範囲:P.942 - P.944

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〔患者〕64歳,女性.症状はなかったが当院人間ドックにおいて施行した上部消化管X線検査で,異常を指摘され,当科精査入院となった.

〔胃X線所見〕腹臥位二重造影では胃体中部前壁に径3cmの皺襞集中を伴う陥凹性病変を認める.集中する皺襞の先端には明らかな蚕食像を認め,先端に腫大や癒合は認めない.陥凹面に凹凸はなく,内部には不揃いな顆粒が散在し,未分化型Ⅱcの所見である(Fig. 1,2).X線の所見から病変は蚕食像に囲まれた範囲で,深達度mと診断できる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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