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文献詳細

雑誌文献

胃と腸33巻7号

1998年06月発行

文献概要

今月の主題 食道癌 主題

m3・sm1食道癌の内視鏡診断

著者: 星原芳雄1 山本敬1 橋本光代1 山本信彦1 田中達朗1 菅原和彦1 桜沢俊秋1 速水陽子1 石川茂正1 宇田川晴司2 遠藤雄三3 鶴丸昌彦4

所属機関: 1虎の門病院消化器科 2虎の門病院消化器外科 3虎の門病院病理学科 4順天堂大学医学部消化器外科

ページ範囲:P.961 - P.968

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要旨 m3の陥凹面の検討では平坦なものから顆粒状のものまで均等にみられたが,平坦なものはすべて深い病変であった.細顆粒状の陥凹を示すものでは3例中2例が浅い陥凹であり,m2との鑑別が困難であった.顆粒状の凹凸を示すものはm1・m2にはほとんどみられず,したがって,sm癌との鑑別が問題となるが,m3では結節状の凹凸を伴うものは少なく,sm2やsm3より浅い陥凹であった.sm1では陥凹内部に細顆粒状ないし顆粒状の凹凸を伴う.周囲粘膜をより明瞭に押し上げるように発育し,0-Ⅰsepの所見を呈することもあるが,その丈は決して高くなく,ある程度高いものはsm2であり,sm3は更に高く結節状となる.隆起性のm3・sm1が少なく今回は十分な検討ができなかった.全体に顆粒状の凹凸を示す0-Ⅱaはsm1であった.高さが2mmを超える0-Ⅰ型は白色の強い亜有茎性の隆起でm3であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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