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文献詳細

雑誌文献

胃と腸33巻7号

1998年06月発行

文献概要

今月の主題 食道癌 主題

m3・sm1食道扁平上皮癌の病理

著者: 渡辺英伸1 小向慎太郎1 味岡洋一1 西倉健1 橋立英樹1 鬼島宏2

所属機関: 1新潟大学医学部第1病理 2東海大学医学部病態診断系病理学

ページ範囲:P.985 - P.992

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要旨 食道扁平上皮癌のうちm3癌16例とsm1癌17例を用いて,どのような病理形態学的特徴を持つm3・sm1癌がEMR治療の対象となりうるか(外科的追加切除が不要か)を検討した.m3癌はリンパ節転移陰性であったが,2例でly(+)/v(+)がみられた.これらはすべて粘膜筋板に浸潤した癌であった.現在のm3癌は粘膜筋板に接するm3癌と粘膜筋板に浸潤したmm癌とに区別する必要があろう.相対値で表現されるsm1癌はEMR治療が完全か否かの判定に有用ではない.実測値のsm浸潤長がO.20mm以下で,ly(-)/v(-)のsm癌のみがEMR治療完治例と判定されうることが示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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