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文献詳細

雑誌文献

胃と腸33巻7号

1998年06月発行

文献概要

今月の主題 食道癌 主題

外科の立場からみたm3・sm1食道癌

著者: 藤田博正1 末吉晋1 山名秀明1 白水和雄1 原田寛2 伴茂樹2 豊永純2 田渕絵美3 城誠也3 早渕尚文3

所属機関: 1久留米大学医学部外科 2久留米大学医学部第2内科 3久留米大学医学部放射線科

ページ範囲:P.1003 - P.1010

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要旨 m3・sm1食道癌の臨床像を検討し,外科的立場から治療方針を提案した.m3・sm1食道癌はEMRと放射線治療によって局所再発を認めなかった.m3食道癌はリンパ節転移・脈管侵襲はまれであるが(8%,8%),sm1食道癌はそれらの頻度が高率であった(36%,50%).現状ではリンパ節転移の画像診断が必ずしも完全でないため,食道表在癌に対し診断と治療を兼ねてEMRを行い,脈管侵襲を伴わないm3食道癌にはEMRと必要に応じて放射線治療の追加を,脈管侵襲を伴うm3食道癌やsm1食道癌にはリンパ節郭清(3領域郭清)を伴う食道切除術が第1選択として推奨される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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