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文献詳細

雑誌文献

胃と腸33巻7号

1998年06月発行

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編集後記 フリーアクセス

著者: 大倉康男

ページ範囲:P.1062 - P.1062

文献概要

 本号ではm3・sm1食道癌の深達度診断と治療方針が主として検討されている.

 m3・sm1食道癌の深達度診断が早期食道癌の中でも難しいことは多くの研究者が指摘していることである.筆者の検討ではsm1と比べてm3の診断が難しい結果であった.臨床診断には八巻,星原,河野らの主題論文が参考になるが,いずれも症例数が少ないこともあり,診断の難しい領域が残されたと感じざるを得ない.門馬が述べているような部位別の深達度診断が確立されていくべきであり,そのためには組織学的検索による肉眼標本の再構築,それとの臨床所見の十分な対比という「胃と腸」誌の原点に基づいた解析が不可欠である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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