icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸33巻8号

1998年07月発行

文献概要

今月の主題 胃炎―Sydney SystemとHelicobacter pylori 主題

慢性胃炎の組織分類―その歴史的変遷

著者: 下田忠和1 中西幸浩1 吉野孝之1

所属機関: 1国立がんセンター中央病院臨床検査部病理

ページ範囲:P.1073 - P.1078

文献購入ページに移動
要旨 慢性胃炎の病理学的研究および組織学的分類の歴史的変遷について概略した.慢性胃炎の研究は,第Ⅰ期:1940年代までのドイツ学派を中心とした,胃炎の形態的成り立ちの研究,第Ⅱ期:内視鏡所見との整合性を求め,初期の慢性胃炎の組織学的分類が行われた時期,第Ⅲ期:胃炎のaetiologyとtopographyを含めた分類と考え方が成立した時期,第Ⅳ期:Helicobacter Pyloriが同定され,その感染と胃炎との関係が論じられるようになった時期,に分けられる.そして,各時期の代表的な慢性胃炎に対する病理学的な考え方とその分類について述べた.その中で,わが国においても慢性胃炎の重要な病理学的研究があったことを忘れてはならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら