icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸33巻8号

1998年07月発行

文献概要

今月の主題 胃炎―Sydney SystemとHelicobacter pylori 主題

Sydney Systemの利点と問題点―臨床の立場から

著者: 川口実1 斉藤利彦1 大和宣介1 坂井康明1 梅沢裕信1 西巻学1 谷穰1 三治哲哉1 真田淳1 緑川昌子1 半田豊1 森田重文1 大野博之1 鶴井光治1 三坂亮一1

所属機関: 1東京医科大学第4内科

ページ範囲:P.1079 - P.1086

文献購入ページに移動
要旨 1990年に提唱されたSydney Systemによる胃炎分類の利点と問題点について検討した.当教室員の,従来の内視鏡分類をSydney分類に当てはめると,よく対応した.更に,教室員にSydney分類による内視鏡所見の記載を求めたところ,胃粘膜所見を従来よりも注意深く観察するようになった.以上の結果とHelicobacter Pyloriと各種胃疾患との関連研究の重要性を考え合わせると,Sydney Systemによる胃炎分類は優れていることを認めざるを得ない.いくつかの問題点は残るが,まずは日本においてもSydney Systemを受け入れるべきと考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?