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文献詳細

雑誌文献

胃と腸33巻8号

1998年07月発行

症例

リンパ節転移を認めた径2mmの直腸印環細胞癌の1例

著者: 卜部利真1 黒田義則1 漆原貴1 天野尋暢2 米原修治3 有広光司3 井内康輝4 財満一夫5

所属機関: 1世羅中央病院内科 2尾道総合病院外科 3尾道総合病院病理 4広島大学医学部第2病理 5世羅中央病院外科

ページ範囲:P.1179 - P.1183

文献概要

要旨 径2mmの直腸印環細胞癌を経験したので報告する.患者は71歳,女性で貧血の精査目的で紹介された.大腸内視鏡検査で,Raに褪色した表面隆起型病変を認め,生検を施行.大きさは2mmであったが,粘膜内には印環細胞癌の増生が認められ,粘膜下組織にもわずかに浸潤していた.リンパ節郭清のため,低位前方切除術を行った。術前に点墨を行い,切り出した直腸の生検後組織を連続切片で検索したが,腫瘍の残存は認めなかった.しかし,1群リンパ節3個に転移を認めていた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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