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文献詳細

雑誌文献

胃と腸33巻9号

1998年08月発行

今月の主題 潰瘍性大腸炎―最近の話題

主題

潰瘍性大腸炎における非典型的所見―区域性病変

著者: 松川正明1 千葉俊哉1 山崎武志1 栗原稔1 藤森基次1 佐藤温1

所属機関: 1昭和大学医学部附属豊洲病院消化器科

ページ範囲:P.1219 - P.1226

文献概要

要旨 潰瘍性大腸炎の経過で直腸に明らかな病変を認めず,他の領域に病変を認める例を区域性とした.この区域性の分布をみる潰瘍性大腸炎20例から臨床所見・X線所見の特徴を求めた.臨床的特徴は全結腸炎型,再燃緩解型に多かった.区域性病変は2領域以上になると,下血・粘液便などをみた.1領域では臨床症状をみなかった.区域性の病変は下行結腸から横行結腸にかけて多く,炎症性所見は3型ないし4型であった.この区域性病変が治癒すると腸壁の変形・炎症性ポリープが認められた.これらの変化をみるのにX線検査は有用であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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