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文献詳細

雑誌文献

胃と腸33巻9号

1998年08月発行

文献概要

今月の主題 潰瘍性大腸炎―最近の話題 主題症例

鑑別に苦慮した潰瘍性大腸炎の1例

著者: 島岡俊治1 西俣嘉人1 大井秀久1 富岡孝允2 川畑拓也1 倉元隆二1 松田彰郎1 寺田芳一1 仁王辰幸1 新原亨1 西俣寛人1 村岡敏宏3 加藤修一3

所属機関: 1南風病院消化器内科 2富岡胃腸科外科病院 3鹿児島消化器研究会

ページ範囲:P.1273 - P.1277

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要旨 患者は49歳,女性,主訴は水様性下痢と腹痛.近医から当院へ紹介された.当初,感染性腸炎・抗生物質起因性出血性腸炎が疑われたが,治療に反応しなかった.経過中の注腸X線検査では全大腸に連続性に潰瘍性病変がみられ,ステロイド療法により症状および画像所見は速やかに改善した.びまん性・連続性の病変は潰瘍性大腸炎を示唆するが,経過中に縦走潰瘍,敷石状所見がみられた.潰瘍性大腸炎の虚血性変化として縦走潰瘍がみられたと考え報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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