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文献詳細

雑誌文献

胃と腸33巻9号

1998年08月発行

文献概要

今月の主題 潰瘍性大腸炎―最近の話題 主題症例

アフタ様大腸炎から典型像への進展を観察しえた全大腸炎型潰瘍性大腸炎の1例

著者: 武田昌治1 飯田三雄1 松本主之1 黒木文敏1 末兼浩史1 垂水研一1 小堀陽一郎1 西本好徳1 星加和徳1 清水道生2

所属機関: 1川崎医科大学消化器内科Ⅱ 2川崎医科大学病理

ページ範囲:P.1279 - P.1285

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要旨 患者は65歳,男性.発作性夜間血色素尿症のため当院通院中,便潜血反応陽性を指摘された.大腸内視鏡検査および注腸X線検査で上行結腸から下行結腸にかけて多発するアフタ様病変を認めた.経過観察中アフタ様病変の分布が直腸へと拡大し,続いて下行結腸からS状結腸は区域性・連続性にびらんを伴う顆粒状粘膜へと変化した.更に初回検査から7か月後には典型的な全大腸炎型潰瘍性大腸炎に進展し,ステロイド剤とサルファ剤が奏効した.本例では潰瘍性大腸炎の初期像や進展過程を知るうえで示唆に富む画像の推移が観察可能であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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