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今月の症例
2.臨床所見において隆起型を示した未分化型早期胃癌の1例
著者: 萩野真1 坂井徹1 石川靖二2 湧谷純3
所属機関: 1神戸協同病院内科 2神戸協同病院外科 3神戸協同病院病理
ページ範囲:P.10 - P.11
文献購入ページに移動〔胃X線所見〕仰臥位第2斜位二重造影(Fig.1a, b)で前庭部後壁に低い隆起(以下病変部A)にやや高い隆起(以下病変部B)が重なる双子山型の隆起性病変が認められた.病変部A,病変部Bともに円形で辺縁は整であった.バリウムを薄く溜めた撮影(Fig.1a)では病変部Aは透亮像,病変部Bはその辺縁が接線像として明瞭に描出された.バリウム層をやや厚くした撮影(Fig.1b)では病変部Bが透亮像として描出された.拡大率を補正すると,病変部Aは直径10mm,病変部Bは6mmと計測された.
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