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文献詳細

雑誌文献

胃と腸34巻1号

1999年01月発行

今月の主題 Ⅱ型早期大腸癌肉眼分類の問題点

序説

Ⅱ型早期大腸癌肉眼分類の問題点

著者: 八尾恒良1

所属機関: 1福岡大学筑紫病院消化器科

ページ範囲:P.13 - P.15

文献概要

 肉眼分類の目的

 大腸癌の肉眼分類は胃癌のそれに基づいている.すなわち,大腸癌取扱い規約1)では胃癌と全く同様に0型から5型に分類されている.また,早期大腸癌もⅠ型すなわち隆起型がⅠp,Ⅰsp,Ⅰsと分けられている以外は胃癌のⅠ~Ⅲ型と全く同様で,全く同じ記号で記載するように定められている.

 この分類で進行癌の1型から5型まではその分類に多少の施設間の差はあっても,2型とか4型という肉眼型によって,内科医も外科医も病理医もほとんど皆共通したイメージを抱き,大きさと合わせて大まかな予後まで思い浮かべることができる.仮に肉眼分類を用いずに説明しようとすれば複雑で時間を要し,お互いの意思疎通が困難になるかもしれない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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