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今月の主題 Ⅱ型早期大腸癌肉眼分類の問題点 主題
早期大腸癌肉眼分類―私の診断基準
著者: 工藤進英1
所属機関: 1秋田赤十字病院胃腸センター
ページ範囲:P.18 - P.18
文献購入ページに移動 1.肉眼形態分類(Fig.1)
隆起型は主に,有茎性(Ⅰp),亜有茎性(Ⅰsp),無茎性(Ⅰs)に分けられ,表面型は,表面隆起型(Ⅱa),表面平坦型(Ⅱb),表面陥凹型(Ⅱc)に分類される.表面陥凹型は,5mm前後からsm深部に浸潤し,Ⅱc+Ⅱaから隆起の目立つⅡa+Ⅱcへ形態推移するものと考える.Ⅱa+Ⅱcには陥凹型由来と隆起にⅡc局面を併せ持つものと2つのタイプがあるが1),最近の検討により,ほとんどが前者であることが明らかとなった。また,sm深部浸潤に伴い,陥凹内隆起が目立つ腫瘍群をⅠs+Ⅱcと亜分類している.一方,局面のない陥凹を持ち,棘状不整を呈する表面隆起型病変をⅡa+depとして亜分類している.また,腫瘍径10mm以上の側方発育を主体とする病変をlaterally spreading tumor(LST)と総称し,顆粒型と非顆粒型に亜分類している.Ⅲ型については,経験がなく,分類は必要ないと考える.
隆起型は主に,有茎性(Ⅰp),亜有茎性(Ⅰsp),無茎性(Ⅰs)に分けられ,表面型は,表面隆起型(Ⅱa),表面平坦型(Ⅱb),表面陥凹型(Ⅱc)に分類される.表面陥凹型は,5mm前後からsm深部に浸潤し,Ⅱc+Ⅱaから隆起の目立つⅡa+Ⅱcへ形態推移するものと考える.Ⅱa+Ⅱcには陥凹型由来と隆起にⅡc局面を併せ持つものと2つのタイプがあるが1),最近の検討により,ほとんどが前者であることが明らかとなった。また,sm深部浸潤に伴い,陥凹内隆起が目立つ腫瘍群をⅠs+Ⅱcと亜分類している.一方,局面のない陥凹を持ち,棘状不整を呈する表面隆起型病変をⅡa+depとして亜分類している.また,腫瘍径10mm以上の側方発育を主体とする病変をlaterally spreading tumor(LST)と総称し,顆粒型と非顆粒型に亜分類している.Ⅲ型については,経験がなく,分類は必要ないと考える.
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