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文献詳細

雑誌文献

胃と腸34巻10号

1999年09月発行

文献概要

今月の主題 Crohn病の長期経過―10年以上の症例を中心に 主題症例

長期間緩解を維持しているCrohn病の2例―経過についての考察

著者: 蔵原晃一1 松本主之2 飯田三雄3 中村昌太郎1 松本洋二1 八尾隆史4 藤島正敏1

所属機関: 1九州大学附属病院第2内科 2九州大学附属病院光学医療診療部 3川崎医科大学消化器内科Ⅱ 4九州大学大学院医学系研究科形態機能病理学

ページ範囲:P.1287 - P.1292

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要旨 初回診断から10年以上にわたって,緩解を維持しているCrohn病の2例を呈示した.初回診断時,〔症例1〕は縦走潰瘍と狭窄を認める小腸大腸型,〔症例2〕は敷石像を主体とする小腸型Crohn病で,ともに中心静脈栄養で緩解導入後,半消化態栄養剤による栄養療法を経て11年および10年間無治療のまま緩解を維持している.呈示症例をさかのぼ及的に検討すると,初回診断時のX線所見のみから長期予後を予測することが必ずしも容易でないことが示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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