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文献詳細

雑誌文献

胃と腸34巻10号

1999年09月発行

今月の主題 Crohn病の長期経過―10年以上の症例を中心に

主題症例

在宅経腸栄養療法が長期の緩解維持に有用であったCrohn病の2例

著者: 小林清典1 勝又伴栄1 横山薫1 佐田美和1 五十嵐正広1 西元寺克禮1

所属機関: 1北里大学東病院消化器内科

ページ範囲:P.1293 - P.1299

文献概要

要旨 在宅経腸栄養療法(HEN)が長期の緩解維持に有用であったCrohn病の2例を経験した.〔症例1〕は19歳,男性.1987年の小腸造影で回腸に縦走潰瘍と敷石像を認め,小腸Crohn病と診断.完全静脈栄養療法により緩解導入後は,外来で低残渣食を継続した.6か月後に再発したが,HEN導入後は,現在まで緩解を維持している.〔症例2〕は35歳,男性.1990年の大腸内視鏡で,大腸の広範囲に多発潰瘍を認め大腸Crohn病と診断.成分栄養剤による経腸栄養療法で,緩解導入後も外来でHENを継続しているが,現在まで緩解を維持している.経腸栄養療法はCrohn病の緩解導入のみならず,外来でのHENの継続は長期の臨床経過の改善にも有用と考えられ,自験例での成績を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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