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文献詳細

雑誌文献

胃と腸34巻10号

1999年09月発行

文献概要

Coffee Break

内視鏡奮戦記(3)

著者: 武藤徹一郎1

所属機関: 1癌研究会附属病院

ページ範囲:P.1300 - P.1300

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 3.盲腸までの到達レース

 大腸内視鏡検査を始めてから数か月後にはオリンパスから長い内視鏡の供与を受け,検査の範囲が一挙に拡がった.Dr. Christopher Williamsは初めは助手をしていたが,10例目くらいから俺にもやらせてくれということで,“10 minutes rule”のもとに2人で交互に検査を行った.日本での練習分も含めれば10数例は私のほうが経験が多いので,私が教師役ではあったがその技術は素人並み.そこで世界の第一人者をつかまえて,他人には“I used to be his teacher.”と言うことにしている.大体,直腸S状部を越えるのが一仕事,下行結腸へ入れる技術など全く知らないので,全然進まなくなることがしばしば起こる。10分経っても進まなければ交替する.これが“10 minutes rule”で,これは意外に有効であった.

 Dr. Williamsは器用な男で,病棟の処置用品をのせるトロリーに光源,吸引器,生検鉗子,その他の必要な品々をうまく配置して並べ,移動を自由にした内視鏡検査用トロリーを作成した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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