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文献詳細

雑誌文献

胃と腸34巻10号

1999年09月発行

文献概要

「胃と腸」ノート

大腸内視鏡検査が変わる(2)―挿入形状観測装置の開発

著者: 多田正大1

所属機関: 1京都がん協会消化器科

ページ範囲:P.1329 - P.1330

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1.はじめに

 大腸内視鏡の挿入に際して,スコープの挿入状態(ループ)を知ることは,苦痛なく,安全,正確に検査を遂行するために重要である.また病変を発見した場合,その正確な部位を明らかにしなければならない.そこで大腸内視鏡検査においてもX線透視が必要であるが,X線透視は人体や内視鏡器具にも有害であるし,内視鏡室にX線装置を設営するための費用は莫大である.

 そこでX線を使用しなくても,スコープの挿入状態を知るための手段の開発が望まれているが,筆者も含めて,欧米の医学雑誌でこれらのアイディアを読んだ内視鏡医は,わが国でも早く実用的な装置が開発されないものか,やきもきしながら期待している.最近,オリンパス光学(株)でも独自の方式の挿入形状観測装置が検討されてきたが,実用化のめども立ってきたのでその概略を紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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