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文献詳細

雑誌文献

胃と腸34巻11号

1999年10月発行

今月の主題 胃MALTリンパ腫―Helicobacter pylori除菌後の経過

主題

胃MALTリンパ腫のHelicobacter pylori除菌後の経過と治療効果―主に臨床の立場から

著者: 小田一郎1 齊藤大三1 小野裕之1 藤城光弘1 神津隆弘1

所属機関: 1国立がんセンター中央病院内視鏡部

ページ範囲:P.1381 - P.1388

文献概要

要旨 低悪性度胃MALTリンパ腫(以下L-MALT)におけるHelicobacter pylori除菌療法後の内視鏡的評価について検討した.L-MALTは発赤・びらん,粘膜腫脹・浮腫,Ⅱc様陥凹,潰瘍,敷石状粘膜,隆起,白斑などの多彩な所見を呈するが,その中で隆起所見は内視鏡的に除菌非奏効を予測しうる因子と考えられた.また,白斑以外の各所見はいずれも内視鏡的に評価しうる有用な所見であり,特に除菌後の萎縮様褪色所見の出現は,内視鏡的寛解を示唆する所見である可能性が高いものと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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