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文献詳細

雑誌文献

胃と腸34巻11号

1999年10月発行

今月の主題 胃MALTリンパ腫―Helicobacter pylori除菌後の経過

主題

胃MALTリンパ腫のHelicobacter pylori除菌後の経過―主に病理の立場から

著者: 山下浩子1 味岡洋一1 渡辺英伸1 西倉健1 橋立英樹1

所属機関: 1新潟大学医学部第1病理

ページ範囲:P.1389 - P.1396

文献概要

要旨 胃の表層拡大型低悪性度MALTリンパ腫25例と,除菌後新たに胃体部に発生した低・高悪性度混在型MALTリンパ腫1例を用いて,Hp除菌療法が奏功する例と奏功しない例の組織学的特徴,および除菌後のCR予測判定時期を検討した.低悪性度MALTリンパ腫でも腫瘍細胞が点状のクロマチンを有し,核周はやや不整で,核は大細胞型リンパ腫のそれに比べて小さいが大小を示し,Ki-67標識率が20%以上と高い例はHP除菌療法が無効であった.除菌後1~2か月の時点でCRの例はそのまま6~22か月にわたってCRが持続し,除菌後1~2か月の生検でPR例も6~8か月後にはCRになることが予測された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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