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今月の主題 胃MALTリンパ腫―Helicobacter pylori除菌後の経過 主題
胃MALTリンパ腫のHelicobacter pylori除菌後の経過と治療方針―私はこう考える:白色粘膜の出現およびIgH再構成の変化
著者: 浦上慶仁1 佐野壽昭2
所属機関: 1浦上内科・胃腸クリニック 2徳島大学医学部第1病理
ページ範囲:P.1416 - P.1420
文献購入ページに移動低悪性度胃MALTリンパ腫(以下,L-MALTリンパ腫)は1983年,Isaacsonらにより提唱された概念である.その後,Helicobacter pylori(以下,H. pylori)との関連が明らかとなり,H. pyloriの感染により胃内にmucosa-associated lymphoid tissue(MALT)が形成され,このMALTからL-MALTリンパ腫に進展するとの考えが報告された.更にWotherspoonらによりH. pyloriの除菌後にL-MALTリンパ腫が消退することが示され,以後,Bayerdörfferら,Roggeroら,齊藤らにより同様の追試が報告され,その有用性が証明された.
今回,筆者らの本症に対する除菌療法の成績を検討し,特に除菌後の白色粘膜の出現およびIgH再構成の経過について報告する.
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