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文献詳細

雑誌文献

胃と腸34巻11号

1999年10月発行

文献概要

今月の主題 胃MALTリンパ腫―Helicobacter pylori除菌後の経過 主題症例

除菌療法後4年経過した胃MALTリンパ腫の1例

著者: 半田豊1 川口実1 斉藤利彦1

所属機関: 1東京医科大学第4内科

ページ範囲:P.1423 - P.1428

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要旨 患者は39歳の女性.検診で胃潰瘍性病変を指摘され近医受診,胃内視鏡検査・生検の結果malignant lymphomaを疑われ,精査加療日的で当院紹介受診した.胃内視鏡検査再検にて胃前庭部後壁に不整潰瘍性病変を認め,生検の結果MALT lymphoma,low-gradeと診断,Helicobacter pylori陽性であったため,十分なインフォームドコンセントの下,除菌療法を施行した.除菌成功にて潰瘍部は領域性を持った自色の軽度粗糙粘膜所見を呈するのみとなり,生検もリンパ腫陰性となった.以後,年1回の胃内視鏡検査にて経過観察を続けているが,除菌後4年でも内視鏡所見に著変なく,生検上もリンパ腫は認められていない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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