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文献詳細

雑誌文献

胃と腸34巻11号

1999年10月発行

今月の主題 胃MALTリンパ腫―Helicobacter pylori除菌後の経過

主題症例

除菌治療により消失し3年間経過観察しえた胃MALTリンパ腫の1例

著者: 濱田博重1 田中信治2 春間賢1 城戸聡一郎1 國弘真己1 眞部紀明1 三好栄司1 大田将弘1 三原充弘1 北台靖彦2 吉原正治1 隅井浩治1 梶山梧朗1 嶋本文雄3

所属機関: 1広島大学医学部第1内科 2広島大学医学部光学医療診療部 3広島大学医学部病理部

ページ範囲:P.1445 - P.1451

文献概要

要旨 患者は62歳,女性.上腹部痛の精査にて上部消化管内視鏡検査を施行.胃前庭部に発赤を伴う小びらん,胃角部大彎にareaの乱れを認め,病理組織学的検査にてMALTリンパ腫と診断.また同時に行った生検,rapid urease testによりHelicobacter pylori(H. pylori)陽性と判定した.MALTリンパ腫に対しH.Pylori除菌治療を施行したところ,治療後,リンパ腫は消失した.除菌治療3年後においてもリンパ腫の再発はなく,H. Pyloriも陰性であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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