icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸34巻12号

1999年11月発行

早期胃癌研究会症例

多発微小陥凹を呈した胃MALTリンパ腫の1例

著者: 三坂亮一1 川口実1 三治哲哉1 半田豊1 森田重文1 大野博之1 鶴井光治1 斉藤利彦1 芹沢博美2

所属機関: 1東京医科大学第4内科 2東京医科大学病院病理

ページ範囲:P.1571 - P.1575

文献概要

要旨 患者は35歳,女性。1996年ごろから心窩部不快感を自覚しており,1998年6月当科を受診した.上部消化管内視鏡検査で胃体中部から下部の小彎に縦走発赤と微小な陥凹性変化が多発しており,微小陥凹からの生検組織でMALTリンパ腫と診断された.胃X線二重造影像でも内視鏡所見の陥凹部に一致して微小バリウム斑を確認できた.外科的切除材料の病理組織学的検索では胃体上部から下部の小彎で粘膜固有層の深層部から粘膜下層にかけてlymphoma cellの浸潤増殖を認めた.ごく一部では表層上皮近くまでlymphoma cellが浸潤し,粘膜表層にわずかな陥凹性変化を来していた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら