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今月の主題 大腸腫瘍の内視鏡診断は病理診断にどこまで近づくか 序説
大腸腫瘍の内視鏡診断は病理診断にどこまで近づくか
著者: 工藤進英1
所属機関: 1秋田赤十字病院胃腸センター
ページ範囲:P.1595 - P.1597
文献購入ページに移動大腸内視鏡診断における拡大内視鏡によるpit pattern診断が今ほど話題になった時代はない.
筆者が主催者である「大腸疾患セミナー・大腸Ⅱc研究会」(われわれはこの会を通称“秋田Ⅱc研究会”としている)は今年第9回例会を開催したが,そこには約400人という過去最多の参加者をみた.注目すべきはそこで発表された57題の一般演題のほとんどすべてが,何らかの形でpit pattern診断を組み込んだ演題であったことである.またここ1~2年の日本消化器内視鏡学会の一般演題でも,全国の施設からpit patternを取り入れた発表が目白押しと言っても過言ではないほどである.この動きを受けてのことと思われるが,同学会でもワークショップ,パネルディスカッションなどのテーマとして,拡大内視鏡によるpit pattern診断が取り上げられるようになった.かねてから大腸内視鏡診断において拡大内視鏡によるpit pattern診断の有効性・必要性を論じてきた筆者としては,ようやくにしてという思いはあるものの,喜ばしく感じている.
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