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文献詳細

雑誌文献

胃と腸34巻13号

1999年12月発行

文献概要

今月の主題 大腸腫瘍の内視鏡診断は病理診断にどこまで近づくか 主題

通常内視鏡下pit観察による大腸腫瘍・非腫瘍鑑別能の検討―5mm以下の病変を対象として

著者: 鶴田修12 辻雄一郎12 河野弘志12 富安信夫12 宮崎士郎12 渡辺雅秀12 古波倉允12 中原慶太12 立石秀夫12 藤田三丈12 伴茂樹12 前川隆一郎3 佐田通夫12 豊永純12

所属機関: 1久留米大学医学部第2内科 2久留米大学医学部消化器病センター 3社会保険田川病院内科

ページ範囲:P.1613 - P.1622

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要旨 通常内視鏡下pit観察による大腸病変の腫瘍・非腫瘍鑑別(質診断)能の評価を目的として,5mm以下の411病変を対象に内視鏡の機種,色素撒布の有無,肉眼形態別の質診断能の検討を行い,以下の結果を得た.①通常内視鏡(CF-Q240I,CF-230I)ではコントラスト法による正診率(82.2%,87.7%)が色素撒布なしの通常観察による正診率(59.0%,60.3%)より有意に高かった(p<0.0001,p<0.0005).また,2機種間に正診率の有意差は認めなかった.②腫瘍性病変の正診率が非腫瘍性病変の正診率より高かった.③隆起型病変のpit pattern判定不能率が表面型病変のpit pattern判定不能率より低かった.④拡大内視鏡(CF-Q240Z)と通常内視鏡の正診率に有意差は認められず,拡大観察での質診断能を高めるためにはピオクタニンなどによる染色法の必要性が示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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