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文献詳細

雑誌文献

胃と腸34巻13号

1999年12月発行

今月の主題 大腸腫瘍の内視鏡診断は病理診断にどこまで近づくか

主題

大腸腫瘍性病変の通常内視鏡診断はどこまで病理診断に迫れるか

著者: 津田純郎1 菊池陽介1 佐藤茂1 平井郁仁1 山本淳也1 帆足俊男2 松井敏幸1 八尾恒良1 岩下徳明3

所属機関: 1福岡大学筑紫病院消化器科 2福岡県済生会二日市病院胃腸科 3福岡大学筑紫病院病理部

ページ範囲:P.1623 - P.1633

文献概要

要旨 通常内視鏡による大腸腫瘍性病変の異型度および深達度診断能をⅠs型とⅡ型の腺腫と早期癌を対象にして検討した.対象を,表面陥凹(Ⅱc)の有無により,Ⅰs型,Ⅰs+Ⅱa型,Ⅱa型を表面陥凹(-)型,Ⅰs+Ⅱc型,Ⅱa+Ⅱc型,Ⅱc+Ⅱa型を表面陥凹(+)型に分類した.組織診断は軽度・中等度異型腺腫をA群,高度異型腺腫とm,sm1癌をB群,sm2,3癌をC群に分類した.結果,通常内視鏡で撮影された写真の見直しによる推定組織診断の正診率は,表面陥凹(-)型;A群94%,B群77%,C群92%,表面陥凹(+)型;A群96%,B群92%,C群100%であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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