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文献詳細

雑誌文献

胃と腸34巻13号

1999年12月発行

Coffee Break

内視鏡奮戦記(6)

著者: 武藤徹一郎1

所属機関: 1癌研究会附属病院

ページ範囲:P.1687 - P.1687

文献概要

 6.St. Mark病院のドクターたち

 St. Mark病院には部長クラスの外科医が6人いる.手術日は5日なのに,なぜ6人なのか?部長が定年(65歳)を迎えると新しい部長を公募するわけであるが,ある年に甲乙つけ難い2人が残り,結局その両者を採用してから部長(コンサルタント)が6人になったのだそうだ.その2人というのが,前出のMr. Allan Parksと有名なMr. John Goligherで,Mr. Goligherは後にLeeds大学の教授に転出した.この移動はイギリスでは極めて珍しいことらしい.

 教科書でしか名を知らないEdward Milligan,Naunton Morgan,Cuthbert Dukes,Oswald Lloyd-Daviesに会って握手することは,当時若かった筆者にとっては身の引き締まる興奮を覚える出来事であった.文字どおり“I'm glad to see you”である.イギリスでは1度会えば,ほとんど必ず2度目からはファーストネームで呼び合うが,その習慣のない日本人にはこれは苦手である.“Good morning Tetsu”(Tetsuichiroを略してTetsu)“Good morning, Ah…”という具合で,最後までファーストネームで呼ぶのは苦手であった.最近になってようやく慣れたが….

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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