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文献詳細

雑誌文献

胃と腸34巻2号

1999年02月発行

文献概要

今月の主題 Barrett上皮と食道腺癌 主題症例

Ⅱa型Barrett食道癌の1例

著者: 緒方伸一1 馬場保昌1 松永千佳1 二宮康郎2 加藤洋2

所属機関: 1癌研究会附属病院内科 2癌研究会附属病院癌研究所病理部

ページ範囲:P.165 - P.169

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要旨 Barrett食道に発生した多発(二重複)腺癌の1例を経験した.患者は51歳,男性.胃検診で食道の隆起性病変を指摘された.裂孔ヘルニアを合併し,食道胃入口部から口側3.5cmまでの粘膜はBarrett上皮で置換され,同上皮部に2個の癌巣が存在していた.臨床的に発見された主癌巣はⅠ+Ⅱa+Ⅱc,tub1,sm2,30×28mm,組織学的に偶然発見された副癌巣はⅡb,tub1,m,20×15mmであった.主癌巣は食道下部(Ei)の前壁から左側壁(1/2周),副癌巣は腹部食道(Ea)の後壁に存在していた.比較的まれな症例と思われたので若干の文献考察を加えて報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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