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文献詳細

雑誌文献

胃と腸34巻2号

1999年02月発行

文献概要

今月の主題 Barrett上皮と食道腺癌 主題症例

0-Ⅱc+Ⅱb型Barrett食道癌の1切除例

著者: 有馬美和子1 吉村清司1 小出義雄1 田崎健太郎1 飛田浩司1 渡辺良之1 岡住慎一1 島田英昭1 松原久裕1 舟波裕1 辛太廣1 神津照雄2 落合武徳1

所属機関: 1千葉大学医学部第2外科 2千葉大学光学医療診療部

ページ範囲:P.177 - P.184

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要旨 患者は73歳,男性.自覚症状は特になく,近医で行った上部消化管内視鏡検査で下部食道の病変を指摘され,当科紹介入院した.内視鏡検査では食道裂孔ヘルニアと最長8cmにわたるBarrett食道を認めた.Barrett食道下端右側壁に1.5cm大の浅い陥凹性病変と,これに連続する約半周性の発赤粘膜を認めた.生検で高分化型腺癌と診断され,Ⅱc+Ⅱb型Barrett食道腺癌と診断した.クリスタルバイオレット染色を併用した拡大内視鏡観察では,Hb病変は腺溝模様が消失した無構造な領域として認識された.非開胸食道抜去術を施行し,4.0×2.5cmの高分化型腺癌,深達度m,ly0,v0であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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