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文献詳細

雑誌文献

胃と腸34巻3号

1999年02月発行

文献概要

特集 消化管の画像診断―US,CT,MRIの役割 各論 US,CT,MRIを使った診断(精密検査)と治療効果の判定 1.食道

2)粘膜下腫瘍

著者: 河野辰幸1 永井鑑1 井上晴洋1 出江洋介1 中村正徳1 奈良智之1 熊谷洋一1 中島康晃1 岩井武尚1

所属機関: 1東京医科歯科大学第1外科

ページ範囲:P.303 - P.308

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要旨 超音波,CT,MRIは粘膜下腫瘍の質的,局在診断に有用であるが,腫瘍の拾い上げにはX線造影や内視鏡検査が適している.これらはともに食道壁の断層形態を画像として表すが,現在のCT,MRIにより臨床上有用な情報が得られるのは比較的大きな病変に限られる.日常診療でよく遭遇する2~3cmまでの粘膜下腫瘍には内視鏡超音波検査が適している.細径プローブを用いてのソフトバルーン法は,短時間で手軽に施行でき,詳細な画像を得ることができる.腫瘍により画像に特徴はあるが,良悪性を鑑別する決定的な所見はない.潰瘍形成などの表面形態の変化や大きさなども勘案して診断しているのが現状である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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