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特集 消化管の画像診断―US,CT,MRIの役割
各論 US,CT,MRIを使った診断(精密検査)と治療効果の判定 2.胃・十二指腸球部 1)悪性腫瘍
文献概要
要旨 消化管疾患におけるUS,CT,MRIの役割は基本的には補助診断である.これらの検査で壁の広範な肥厚を呈する疾患には進行胃癌,急性胃炎,悪性リンパ腫,胃潰瘍,粘膜下腫瘍などがある.また,限局性の壁の突出を呈する疾患には粘膜下腫瘍,1型胃癌,ポリープなどがあるが,これらの疾患の鑑別診断は現状では困難である.しかし,悪性リンパ腫では胃癌より内部エコーがより低エコーであることや,脂肪腫のようにCT値により診断が可能なものもみられる.三次元CTでは内視鏡像に類似した画像が得られることや,MR内視鏡では局所のより詳細な所見が得られる可能性があり,US,CT,MRIとともに今後の展開が期待される.
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