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文献詳細

雑誌文献

胃と腸34巻3号

1999年02月発行

文献概要

特集 消化管の画像診断―US,CT,MRIの役割 各論 US,CT,MRIを使った診断(精密検査)と治療効果の判定 2.胃・十二指腸球部 1)悪性腫瘍

③鑑別診断

著者: 芳野純治1 中澤三郎1 乾和郎1 三浦正剛1

所属機関: 1藤田保健衛生大学第二病院内科

ページ範囲:P.335 - P.339

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要旨 消化管疾患におけるUS,CT,MRIの役割は基本的には補助診断である.これらの検査で壁の広範な肥厚を呈する疾患には進行胃癌,急性胃炎,悪性リンパ腫,胃潰瘍,粘膜下腫瘍などがある.また,限局性の壁の突出を呈する疾患には粘膜下腫瘍,1型胃癌,ポリープなどがあるが,これらの疾患の鑑別診断は現状では困難である.しかし,悪性リンパ腫では胃癌より内部エコーがより低エコーであることや,脂肪腫のようにCT値により診断が可能なものもみられる.三次元CTでは内視鏡像に類似した画像が得られることや,MR内視鏡では局所のより詳細な所見が得られる可能性があり,US,CT,MRIとともに今後の展開が期待される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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