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文献詳細

雑誌文献

胃と腸34巻3号

1999年02月発行

特集 消化管の画像診断―US,CT,MRIの役割

各論 US,CT,MRIを使った診断(精密検査)と治療効果の判定 4.小腸

1)良・悪性腫瘍

著者: 川元健二1 井野彰浩1 岡村均1 吉満研吾1 下田悠一郎2 梶原哲郎2 北川晋二3 渡辺秀幸4 岡崎浩子4 水口昌伸5 村中光6 松浦隆志7 平賀聖久8 本岡慎9 吉田道夫10 増田康治1

所属機関: 1九州大学医学部放射線科 2佐賀県立病院好生館放射線科 3福岡大学医学部放射線科 4産業医科大学放射線科 5佐賀医科大学放射線科 6国立病院九州医療センター放射線科 7国家公務員共済浜の町病院放射線科 8国立大分病院放射線科 9北九州市立医療センター放射線科 10宗像医師会病院放射線科

ページ範囲:P.360 - P.372

文献概要

要旨 空・回腸腫瘍103例の臨床的特徴を調べ,このうちの悪性腫瘍32例において,X線所見とCT所見の相互比較を行い,かつ7例のMRI所見を検討した.悪性リンパ腫の69%は求心性壁肥厚を認め,更にX線の形態にかかわらず,どの型もすべて腫瘍内密度均一であった.平滑筋肉腫で最も多くみられた管外発育型はすべて偏心性壁肥厚で,1例を除くすべてが腫瘍内密度不均一であった.管外発育型では結節状発育が83%と極めて高率であった.小腸癌は全例に求心性発育を示し,腫瘍内密度は不均一なものが多く,全例に腸問膜浸潤を認めた.CTやMRIは病変の内部構造や壁外情報を得ることが可能であり,有用な情報を付加しうる手段と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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