icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸34巻4号

1999年03月発行

今月の主題 胃型の分化型胃癌―病理診断とその特徴

主題

胃型ならびに腸型腺癌の遺伝子変化―組織発生と進展を考慮して

著者: 服部隆則1 九嶋亮治1 杉原洋行1 馬場正道1

所属機関: 1滋賀医科大学病理学第1講座

ページ範囲:P.527 - P.537

文献概要

要旨 胃分化型腺癌はintestinal-type carcinomaと称されてきた.しかし胃過形成性ポリープに発生する病変の多くが胃型の形質をよく保持していることから,gastric-type dysplasia/adenomaやgastric-type adenocarcinomaの概念を提唱したが,これが広く認知されるようになった.その後,通常型の粘膜内分化型腺癌の多くが胃型形質を発現しており,純粋な腸型病変はむしろ少ないものであることが明らかになってきた.胃癌の組織発生とprogressionを考慮して,染色体5q21上のAPC遺伝子やミクロサテライト,またp53遺伝子などの検討から,胃型病変と腸型病変の異同について考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら