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海外だより
Oxford大学留学記(2)
著者: 松井敏幸1
所属機関: 1福岡大学筑紫病院消化器科
ページ範囲:P.562 - P.562
文献購入ページに移動Oxford大学におけるIBDに関する臨床は,Dr. Jewellの前任者である有名なDr. Sidney Trueloveが基礎を築いた.1950年代から,彼は炎症性腸疾患診療のパイオニアとして診療体系の教科書的な骨格を形づくった.すなわち,IBDのnatural historyを記述し,治療手順を完成(steroid剤の注腸治療を考案,steroid剤の静注療法,いわゆる強力静注療法を考案)し,更にSASP剤から5-ASA剤への転換を考案した.その臨床の伝統のためか,Oxford大学を訪れるIBD患者の数は非常に多い.
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