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文献詳細

雑誌文献

胃と腸34巻4号

1999年03月発行

今月の主題 胃型の分化型胃癌―病理診断とその特徴

主題症例

胃型の分化型胃癌の1例

著者: 大野博之1 川口実1 斉藤利彦1

所属機関: 1東京医科大学第4内科

ページ範囲:P.563 - P.566

文献概要

要旨 患者は60歳の女性.検診で胃ポリープを指摘され精査目的に受診した.上部消化管内視鏡検査では,胃体上部後壁に約15mmの山田Ⅲ型の隆起性病変を認めた.境界は比較的明瞭で,表面は小顆粒状粘膜を呈していた.生検による良悪性の判別が困難であり,内視鏡的粘膜切除術を施行した.病理組織学的所見は高分化型腺癌,粘膜内癌と診断された.粘液染色では,HID-AB染色,ConA染色陰性でありGOS染色に陽性を示した.以上から,胃型の粘液形質を有する分化型腺癌と診断した.まれに認められる胃型の分化型腺癌であり,その臨床病理学的特徴について,文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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