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文献詳細

雑誌文献

胃と腸34巻5号

1999年04月発行

今月の主題 大腸腫瘍内視鏡的切除後の局所再発―腺腫・m癌を中心に

主題

大腸腫瘍(腺腫,m癌)の内視鏡的切除後のサーベイランスおよび局所再発病変の診断と治療

著者: 五十嵐正広1 勝又伴栄1 小林清典1 高橋裕之1 横山薫1 西元寺克禮1

所属機関: 1北里大学東病院消化器内科

ページ範囲:P.645 - P.652

文献概要

要旨 大腸腫瘍の内視鏡的治療後経過観察例2,287例を対象として,サーベイランスにより発見された腺腫と癌の特徴と局所再発例について検討し,以下の結果を得た.腺腫,癌とも初回治療時腫瘍の個数が多い群,70歳以上,大腸癌の既往を有する症例で発見率が高い.癌はサーベイランス例の91例(4.0%)98病変に発見された.その内訳は早期癌88病変(m癌72病変,sm癌16病変),進行癌10病変である.発見時期は初回治療後5年以内が90%を占めた.腺腫,m癌とも局所再発が各々13例,12例みられ,いずれの手技においても局所再発があった.特に,EMRの分割摘除例に9.0%と多かった.局所再発は平均約1年で発見され,内視鏡的治療で治癒可能なものが多かった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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