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文献詳細

雑誌文献

胃と腸34巻5号

1999年04月発行

文献概要

今月の主題 大腸腫瘍内視鏡的切除後の局所再発―腺腫・m癌を中心に 主題

大腸腫瘍内視鏡的粘膜切除の根治度判定―私はこうしている―腺腫・m癌を中心に

著者: 松本主之1 飯田三雄2

所属機関: 1九州大学医学部第2内科 2川崎医科大学内科消化器部門Ⅱ

ページ範囲:P.659 - P.659

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 大腸の内視鏡的粘膜切除術(EMR)の適応は,臨床的には術前の深達度診断と患者背景で決定される.本号では,腺腫とm癌における局所再発が主題であるので,深達度は除外し病変の大きさからみた根治度についてわれわれの考え方を述べる.

 EMRによる局所治療効果の判定基準として,臨床的には切除時ないしその直後の内視鏡および生検所見,切除標本における実体顕微鏡や組織学的な断端の評価,および生検を含めた経過観察が挙げられる.一括切除可能な小病変に関しては,前2者で根治度の評価は可能と考えている.大きな病変では分割切除となり切除標本の再構築が困難であるため,断端の評価が不可能となることが多い.したがって,われわれは分割切除となった症例に対しては,切除後1週間以内に大腸内視鏡検査を施行している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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