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文献詳細

雑誌文献

胃と腸34巻6号

1999年05月発行

文献概要

今月の主題 大腸sm癌の内視鏡的切除をめぐって 主題

早期大腸癌のX線による深達度診断―sm癌の正面像を中心に

著者: 松川正明1 山崎武志1 千葉俊哉1 幸田隆彦1 小川英風1 嶋田顕1 平塚伸1 加納麻衣子1 久保定徳1 佐藤温1 栗原稔1

所属機関: 1昭和大学附属豊洲病院消化器科

ページ範囲:P.723 - P.729

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要旨 早期大腸癌,特にsm癌のX線所見について正面像を中心に述べた.sm-massiveに浸潤したsm癌の特徴は,Ⅰp型では1.1cm以上で,隆起の中に陥凹をみることであった.Ⅰs型では二重輪郭の所見を有する病変または陥凹所見を有する病変であった.Ⅱa型では特徴的な所見を指摘できなかった.陥凹型では陥凹周辺の盛り上がりが比較的幅が広い,陥凹が深いことを示唆する濃いバリウム斑,粘膜ひだが病変に集中した所見であった.良い前処置によってこれらの所見を描出することができ,X線所見でもsm癌の癌深達度について言及することができた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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