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文献詳細

雑誌文献

胃と腸34巻6号

1999年05月発行

文献概要

今月の主題 大腸sm癌の内視鏡的切除をめぐって 主題

大腸sm癌の内視鏡的治療の適応

著者: 小西文雄1 富樫一智1

所属機関: 1自治医科大学消化器一般外科

ページ範囲:P.747 - P.751

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要旨 大腸sm癌の内視鏡的治療の適応を明らかにするために,自験例125例の分析を行った.その結果,脈管侵襲陽性,病変全体の組織像が中~低分化腺癌・粘液癌,先進部の中~低分化傾向,の3つの因子が有意にリンパ節転移と関連していた.sm2であっても,上記のrisk factorを有さない病変にはリンパ節転移はなかった.sm1とsm2の分類基準が施設によって一定しないという問題点もあるが,sm2と判定しても上記risk factorを有さない病変に対しては,内視鏡的治療のみでも十分な治療となる可能性も考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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