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文献詳細

雑誌文献

胃と腸34巻6号

1999年05月発行

文献概要

今月の主題 大腸sm癌の内視鏡的切除をめぐって 主題

大腸sm癌に対する内視鏡的治療の適応と限界―主にリスクファクターの面からの検討

著者: 正木忠彦1 渡辺聡明1 武藤徹一郎1

所属機関: 1東京大学医学部腫瘍外科

ページ範囲:P.752 - P.756

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要旨 初回治療として内視鏡的治療が施行された大腸sm癌49例について,リンパ節転移・局所再発と各種臨床病理学的因子との関連をlogistic回帰分析により検討した結果,sm浸潤度(level分類)のみが有意であった(p=0.0381,Odds比11.26,95%信頼区間1.14~111.04).level2以上を追加腸切除の基準とした場合,リンパ節転移・局所再発4例はすべて拾い上げられ,更に6例においては追加切除をせずにすんだ可能性がある.またlevel3のみを追加腸切除の基準とした場合,10例のみが腸切除の対象となり,リンパ節転移・局所再発4例中3例は拾い上げ可能であった.sm level分類は,大腸sm癌の内視鏡的切除後の治療方針の決定に有用な深達度分類であると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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