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文献詳細

雑誌文献

胃と腸34巻6号

1999年05月発行

文献概要

今月の主題 大腸sm癌の内視鏡的切除をめぐって 主題

大腸sm癌に対する内視鏡的切除の可能性と危険性―特にsm癌深達度細分類からみて

著者: 今村哲理1 黒河聖1 安保智典1 栃原正博1 清水晴夫1 高橋宏明1 佐藤利宏2 村岡俊二2

所属機関: 1札幌厚生病院胃腸科 2札幌厚生病院病理科

ページ範囲:P.765 - P.768

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要旨 粘膜下層を3等分する相対分類は簡明で実用的であるが,sm1癌のリンパ節転移率はsm2以深癌と差がみられず,内視鏡治療との関連からみると問題があり,sm1癌については粘膜筋板からの垂直方向距離を測定し,500μm以内をsm1s,(shallow),それ以深をsm1d(deep)として検討した.その結果,高分化型癌でsm1s,であれば,リンパ節・リンパ管・先進部簇出・先進部組織型の高異型化はみられず,細分類の観点からみた内視鏡的切除の適応はsm1s(500μmまで)が,現時点では妥当であると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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