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文献詳細

雑誌文献

胃と腸34巻6号

1999年05月発行

今月の主題 大腸sm癌の内視鏡的切除をめぐって

主題症例

EMRを施行した頂部に微小陥凹を有する有茎性大腸sm高度浸潤癌の1例

著者: 有村佳昭1 前田聡1 岡本真裕美1 山下健太郎1 遠藤高夫1 佐藤昌明2 黒河聖3 星秀樹4 今井浩三1

所属機関: 1札幌医科大学第1内科 2札幌医科大学病理 3札幌厚生病院消化器科 4札幌外科記念病院内科

ページ範囲:P.801 - P.806

文献概要

要旨 患者は75歳,男性.肉眼型の概観は有茎性ポリープであったが,その頂部にNPG型の微小Ⅱc局面を有した上行結腸sm癌EMR例を報告した.病理組織学的には高分化腺癌,深達度sm3,ly0,v0であった.本病変の特異な形態の形成機序として,癌の粘膜下への著明なdownward growthのみならず,組織学的類似性からcolonic muco-submucosal elongated polyp(CMSEP)と共通した発育進展過程が推察された.自験例はその特異な形態のため,その質的診断および取り扱いに苦慮した教訓的かつ貴重な症例と思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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