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文献詳細

雑誌文献

胃と腸34巻7号

1999年06月発行

文献概要

今月の主題 AIDSとATLの消化管病変 主題

AIDSの消化管病変の臨床と病理

著者: 山田義也1 江川直人1 小澤広1 門馬久美子1 榊信廣1 猪狩亨2 森山佐知子2 比島恒和2 小池盛雄2

所属機関: 1東京都立駒込病院内科 2東京都立駒込病院病理科

ページ範囲:P.845 - P.855

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要旨 後天性免疫不全症候群(AIDS)の消化管病変は,日和見感染症と悪性腫瘍病変に大別される.日和見感染症では,免疫能を表すCD4細胞数が200/mm3以下でカンジダ症,CD4細胞数が75/mm3以下で十二指腸の非定型抗酸菌症Mycobacterium avium complex,CD4細胞数が50/mm3以下でcytomegalovirus(CMV)による潰瘍がみられる.悪性腫瘍では,カポシ肉腫を,胃や十二指腸に認める頻度が高いが,この病変はCD4細胞数にかかわらず観察される.その他,悪性リンパ腫もみられ,CD4細胞数が50/mm3以下の症例にみられる.それぞれの病変は,特徴的な内視鏡所見を有し,生検によって特徴的な組織学的所見を得ることができる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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