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文献詳細

雑誌文献

胃と腸34巻7号

1999年06月発行

文献概要

早期胃癌研究会症例

横行結腸神経鞘腫の1例

著者: 安保智典1 今村哲理1 栃原正博1 黒河聖1 清水晴夫1 高橋宏明1 佐藤利宏2 村岡俊二2

所属機関: 1札幌厚生病院消化器科 2札幌厚生病院病理

ページ範囲:P.929 - P.934

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要旨 患者は51歳の女性.主訴は下痢と腹痛であった.大腸X線造影検査で,横行結腸肝彎曲部に亜有茎性で可動性のある大きさ5.0×4.0cmの表面平滑な粘膜下腫瘍を認めた.大腸内視鏡検査では肝彎曲部付近の横行結腸に直径が約3cm,基本的には発赤調で一部白色調,表面平滑な亜有茎性の粘膜下腫瘍を認めた.切除標本上大きさは35×3.0×2.5cmであった.肉眼形態は基部のみが大腸粘膜で覆われた粘膜下腫瘍であった.病理組織学的には,腫瘍細胞は紡錘形で核分裂像は少なく,免疫組織学的所見と併せて神経鞘腫(良性)とした.大腸原発の神経鞘腫は極めてまれなため報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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