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文献詳細

雑誌文献

胃と腸34巻7号

1999年06月発行

文献概要

症例

大腸のinverted hyperplastic polypの3例

著者: 冨樫一智12 小西文雄1 柏木宏1 石塚恒夫1 金澤暁太郎1

所属機関: 1自治医科大学消化器一般外科 2前福島県立宮下病院外科

ページ範囲:P.935 - P.940

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要旨 粘膜下層側に発育進展するまれなinverted hyperplastic polyp(IHP)の3症例を経験したので,報告した.3症例は,従来の報告のように,右側結腸に存在するという共通の特徴が認められた.内視鏡所見上は,白い色調,星芒状pitが特徴的で,表面陥凹型病変との鑑別は可能と考えられた.病理組織学的には,腺底部の腺管が粘膜筋板を押し下げる像がみられ,免疫組織化学的にp53蛋白の異常発現が認められなかった.しかし,1症例では,serrated adenomaが併存しており,IHPを疑う場合には内視鏡的に切除し,十分な病理学的検索を行う必要があると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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